連結式ボトル交換法 @
食べ尽くす1〜2週間前頃を見計らって、前もって用意して置いた熟成ボトルを連結する方法です。
この方法は私自身が考案して、随分昔から店で展示紹介していましたので、常連様には今さら云へ
するまでもなく、ご存知の風景なのです。連結後、新しいボトルを下に10〜15度程傾けて置いてや
ります。後は幼虫が自ら新しいボトルに食道を進めて移り棲むだけです。新しいボトルに移動する
には数日、また数週間もの時間が必要な時もあります。新しいボトルと古いボトルの双方に食道
をつなげて内部を行き来する幼虫もよくみかけます。野外観察においてもオオクワガタやヒラタクワ
ガタの仲間は、腐った木の中にトンネル(食道)を掘って、その中を行き来ししながら、生活の場とし
て暮らしています。 |
連結式ボトル交換法 A
写真右はボトルの連結作業を終了した風景です。上のボトルに幼虫が居ます。幼虫を傷つけない
ように写真右のようにボトルに通気穴を開けてフィルターシールを貼りキノコバエが進入しない
ようにします。新しいボトルにも同じ作業をします。その後、2本のボトルをセロテープ等を使って隙間
が生じないように繋げます。この時何重にもテープをカチカチに巻き、頑丈にしないと後で抜け落ちる
破目に遭いますので、抜かりなき作業を行います。※私の場合は直径約4ミリの穴を5〜6個開けて、
直径42ミリのフィルターシールで覆っています。注意:850cc・1400ccとボトルのサイズに応じた
通気を確保しなければなりません。 通気が不十分な場合は、幼虫・蛹でも死なせてしまいます。
※「上級者の方へ参考までに」 |
連結式ボトル交換法 B
タイペストフィルターシール42ミリ ¥200
商品説明:20枚入り、水に強く空気を通します。
後は幼虫の成長に応じてこの工程を繰り返しボトルを交換していきます。 あくまで上級者向けです。
幼虫を傷つけたり、酸欠で死なせたり、蛹室が上手く造れなくなることが生じてしまいます。初心者には
無理があります。絶対にマネをしないでください。 この連結式ボトル交換法は、幼虫が自ら食料を求め
て移動して行く為、ボトル交換時に生じるストレスを最小に抑えるメリットがあります。 しかしその反面、
飼育者の経験と性格を考慮すると、デメリットのほうが大きいように私自身は思っています。あくまで参考
としてご利用ください。一切の責任は負いかねます。
昆虫少年広場 TPページ
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連結式ボトル交換法
ペレン産オオヒラタ編 H25年3月20日
今回の実験の経過:ペレンオオヒラタ初齢をダイナマイト90ccカップに入れ
約90日後、3齢初期でダイナマイト850ccに移し替えました。
その後約90日、菌糸をおおかた食べ尽くし、充分成長したものを大型ビン
には移し替えず、あえて新たなダイナマイト850ccを連結してやりました。
蛹室と羽化後約90日のペレンオオヒラタ:蛹室よりひっぱりだす前の状態
ちょっと見ると変な風景ですよね。(− −?))うん
クワガタ飼育者なら国産カブト虫のように、通常クワガタ虫は縦垂直には
蛹室を造らないことは誰でも知っていますよね。 実はこれ真横、水平に
ボトルを寝かして幼虫を飼育していたんですね。(^0^!)なるほど
これがペレンオオヒラタが入っていた蛹室です。
連結後間もなく、新しい菌糸ボトルに移り蛹室を造りました。 羽化後はスペースの
節約の為、体が固まるのを待ちボトルを切り離してキャプをはめボトルを立ててやり
ました。 成虫の状態なら蛹室が縦にあっても何ら問題はありません。
ただ、連結後は、2本目のボトルに蛹室をつくる目的で移動しただけで食べていた
様子はありませんでした。 ちょっぴり残念に思いました。(−−”)ざんねん・・
その時は、ダイナマイトの熟成したボトルは無く、詰め替えて間もないものを承知で
連結したのですが、やはり案の定、幼虫は肥大化を諦めて蛹に成る選択をしました。
850cc H24年11月10日連結、これで90cc→850cc→850cc(連結)11/10
→H25年1月初め頃に羽化確認(成虫)
タバコの箱を手前に撮影しましたので、少し小さく写ってしまいましたが、
約92ミリ、93ミリにはわずかに届かずといったところです。
ペレンオオヒラタとしては、私の過去飼育最大サイズが97ミリですから、
それに比べると、決して大きいとは言えませんが、食べた菌糸の量から
すると悪い結果でもないように思えます。(^0^ )>まあまあかな?
おわり
関連記事:はじめての菌糸ボトル
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H25年3月18日 撮影
これはオオクワガタの♀前蛹幼虫です。
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連結式ボトル交換法
スマトラオオヒラタ 編 《 アチェ産 》 撮影 H25年3月21日
経過:初齢幼虫→ダイナマイト90ccカップで約90日管理→H24年12月5日ダイナ
マイト1400cc約90日管理→H25年3月5日 ジェイポット850cc2本連結’写真上
本当はダイナマイト1400ccに入れ換えるつもりでいましたが、予想より大きくなり過ぎてい
た為、幼虫の大きさからして1400ccでは狭いと思い、850ccを連結することにしました。
ただ、その時にはダイナマイト850ccの熟成ビンが無かったため、止むを得ず、ジェイポ
ット850cc(当店では、ノーマルビン扱い)へ写し換えることにしたのです。カロリーが随分
違いますから心配はしましたが、ダイナマイト1400cc1本目管理後で、略90ミリUpは
確定していましたので、私としましては悪くはない結果だと納得することにしました。(−−)
実験の意味もあったのですが、案の定、2週間経った現状(写真)でも落ち着かず、幼虫は
2本のボトルの間を行ったり来たりしています。体も縮んで随分と小さく成ってしまいました。
やはり栄養の高い培地で育った幼虫は、通常の栄養価では馴染めない=《 カロリー摂取
の効率が落ちた時点で、巨大化することは諦めてしまうのだと改めて思ってしまいました。 》
!( ^0^)!なるほど
私の考えはこうです。 幼虫を大きく育てるためには、カロリーが高い方が有利です。
勿論、不必要な添加物・度が過ぎた激カロリーは論外ということを踏まえて、簡単に理由を
お話しますと、クワガタ虫の幼虫も消化のためには、あたり前ですがエネルギーを必要と
します。消化・代謝に必要なエネルギーと摂取できる栄養の差が大きければ大きいほど
メタボ幼虫になってしまうということです。簡単にお伝えするとそういうことなのです。(^^)
但し栄養価の高い菌糸は、温度管理がしっかりしていないと夏場などは熱がこもりやすい
欠点もあります。 かえって幼虫には最悪の環境になり兼ねません。(^0^”)))ええ!
それに菌糸に合わない種類もありますし、高カロリーは苦手といった種類だっています。
おわり
関連記事:はじめての菌糸ボトル
H25年3月21日 撮影
飼育プチガイド(H25年3月18日)の記事(写真)で、前蛹だ
ったオオクワガタ♀が、きょう蛹に成っていましたよ!(^0^)♪
昆虫少年広場 TPページ
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連結式ボトル交換法
阿古谷真一朗偏 撮影 H25年3月22日
写真でお解りのように、この幼虫もまた深さ1cm程度の浅いところに居ました。
ビンを外から眺めるだけでは、まったくどの辺りに居るのかわかりません。
気前良く、スプーンで「 ヅポ!」と第一打をお見舞いなんかしたら、まさしくクリ
ーンヒットでさよならゲーム!終わってしまいます・・・(ーー#)))ワワ怖ぁぁ〜
この幼虫は、私のオリジナルレシピ、ジェイポット850cc第一号・昨年12月発売
の効果を確かめるために、贅沢にも阿古谷真一郎(二代目)の子供を採用した
のです。 H24年12月3日に初齢幼虫5頭を少し悩みはしましたが、ダイナマ
イトではなくジェイポットに思い切って入れたのです。 効果を確認する為です。
投入してから今日で107日、初齢以来久しぶりに会う幼虫たちは、私の期待通り
大きく成長してくれていました。 見た目でありますが、25gは十分ありそうです。
私は若い頃は幼虫のグラム数位をつけていましたが、幼虫に与える負担を考慮
して、もう随分前から体重は量っていません。 入れ換えも幼虫が♂なのか?♀
なのか?育ち具合はどうなのか?幼虫を掘り当て確認はしますが、ボトルから
は出しません。 確認した時点で入れ換えるボトルの容量や種類、方法を決めて
先に新しいボトルの段取りをしてあげます。今回は連結法を採用しましたので、
ボトル横に穴を開け、フィルターでそれを閉じるなどの作業を先に済ませます。
新しいボトルの肩口まで、菌糸をオガ粉状態にまで解してあげると、手際よく幼
虫を移しかえます。幼虫に触れるのは最大で一度だけです。( ^0^)なるほど!
それが下の写真です。 矢印の順に幼虫の動きに注目してください。
肩口まで十分に菌糸を解してあげると、幼虫は難なくいとも簡単にもぐっていきます。
この4枚の写真は、ものの数分の出来事です。(^0^ )そうやして♪≪和歌山べんです。
≪これよりH25年3月27日22時25分に追記:写真右下:幼虫の背に黒い線がご覧頂けます。
これが背脈管(はいみゃくかん)。 私たちに例えると、心臓と動脈の役割りを果たしています。
大きな幼虫は肉眼でも、凡そ秒数1〜2回程度、筋肉の運動により脈を打っているのが解ります。
完成した連結ボトル
これは2本とも新しいビンをつないであります。
関連記事:はじめての菌糸ボトル
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連結式ボトル交換法
阿古谷真一朗偏(続) 撮影 H25年4月2日
3月22日に連結ボトルに移しかえたあの幼虫です。
見えているのは身体の一部です。 わずか10日でこれだけ成長しました。
これだと見ための凡そで30gです。目標の40gはそれほど遠くないと思います。
常連様には何時も見せてあげています。 また見に来てくださいね。((^0^)
阿古谷真一朗偏(続) 撮影 H25年4月2日 ※少し離して撮影しました。
連結後は、ボトルを水平に寝かせて管理しています。
関連記事:はじめての菌糸ボトル
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