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TOP>昆虫少年広場>メンデルの法則
■H24年12月11日
≪ メンデルの法則の実験 ≫
撮影:H24年12月10日
常連のみなさんと、メンデルの遺伝の法則の実験で楽しんでいたスジブトヒラタ第1号
が羽化しました。白眼の♀と黒眼(白眼の因子を持っていない)♂を交配させました。
それらから得た子供たちは、メンデルの法則通り全て黒い目(通常の複眼)で羽化し
ました。このことは予定通りでした。黒い眼が優勢であることは想定していましたから。
その子供たちから、No1〜No3の三組のペアをつくりました。写真はNo1のペアから生
まれた子供ですが、No1からは幼虫を1頭しか得ることが出来ませんでしたから、非常
に運が良い出来事だと思いました。なぜなら確立的には四分の1ですから、1頭しか
子供を得ることが出来なかったのに、その1頭が白眼だった訳ですから幸運ですよね。
もう少し詳しくお話しますと、黒眼が優勢であり、白眼が劣性になります。メンデルの法
則によると黒眼(優勢)と白眼(劣性)を交配させた場合は、その子供たちは全て形質
上は優勢(黒眼)であり、白眼の子供は生まれてきません。 これが優勢の法則です。
しかしこの世代では、全ての子供は父親と母親の遺伝子を二分の1づつ受け継いで
いる「分離の法則」ですから、子供たちは皆、白眼の因子を持っていることになります。
しかし白眼の因子を持っていても次の世代には、また両親の遺伝子を半分づつ受け継
ぐことになり、確立上は4分の3は黒眼の子供が生まれることになります。しかしそのう
ち4分の2は白眼の因子を親から引き継いでいます。優勢の法則が働く為に黒眼で
生まれます。残りの4分の1が、親から半分づつ白眼の因子だけを受け継ぐことにより白
い眼で生まれて来るのです。それがこの写真の白く濁った複眼をもつ個体にあたります。
白眼×黒眼(白眼の因子をもっていない)=子供は全て黒眼で生まれる
↓
子供の世代:黒眼(白眼の因子をもっている)×黒眼(白眼の因子をもっている)=
孫の世代=4分の1●くろ ( 黒眼の因子のみ受け継ぐ黒眼 )
孫の世代=4分の2●くろ ( 黒眼と白眼の因子を受け継ぐ黒眼 )
孫の世代=4分の1●しろ ( 白眼の因子だけを受け継ぐ白眼 )
となりますが・・私の説明がお解りになるでしょうか?もし難しければ店のほうで納得が
行くまでご説明いたしますので、遺伝の法則に興味のある方は遠慮なくご質問ください。
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